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はじめての海外開催!瀬戸内グローカルラボ台湾現地視察

コロナ禍でも継続して開催してきた瀬戸内グローカルラボでしたが、大きく変容する時代を目の当たりにし、改めて今の状況を実際に自分たちで見ることが重要であると痛感していました。
そこで、1月から高松-台湾便が再開したことを受け、第10回目の瀬戸内グローカルラボを台湾で開催することにしました!

2023年2月8日~2月11日の台湾視察を兼ねた「リアル参加」の方は11名、「オンライン参加」は32名もの方に参加いただき、グローカルラボ初となる、越境ハイブリッド開催になりました。
台湾視察の3日間は、朝から晩まで多くの情報を得るため非常に濃い時間を過ごし、ネット検索等では得られない貴重な体験とご縁をいただきました。大変ハードでしたが、国際ビジネスを成功させるために、瀬戸内グローカルラボのメンバーの皆様と連携して、新しい市場開拓ができる可能性が大いにあると感じることができたのが収穫でした。

2月9日 台湾桃園空港上屋視察

香川県交流推進部航空振興室・チャイナ エアライン(中華航空)にご協力を賜り、航空貨物輸出について視察いたしました。コンテナターミナル、貨物専用航空機、税関、検疫審査場所、常温・冷蔵・冷凍・危険物の保管庫を見学し、通常では書類上でしか見ることができなかったフローを、リアルで確認できたことが大きな学びになりました。きちんと管理されているため、乗用車や爆発物なども安全に空輸でき、様々なニーズに応えることができる仕組みが整っていました。


2月9日 流通視察

SOGOやBreezeという高級デパート、または台湾の有名な夜市「饒河街夜市」「遼寧夜市」「中崙市場」などを視察しました。
日本の祭りの屋台で提供されているような食品もあり、日本とは異なる現地の商売の仕方、飲食や購買習慣についての気づきも多くありました。外食産業が活性化しているためか、日本のようなスーパーはほとんどなく、夜市や飲食店で外食をしている頻度が思った以上に高いようでした。朝昼夜、どこにいっても大行列で、特に人気店では予約不可能なことも多く、1時間近く順番を待つというのが当たり前でした。

2月10日 スポーツ施設「萬華運動中心」の見学

国民健康を推進するために、台湾政府がスポーツ施設の運営を援助しています。今回見学する「萬華運動中心」は、台湾に57店舗を展開し、お年寄りや子供は格安(障がい者は無料)で利用できるようでした。台湾の方々は、日本と同様、もしくはそれ以上に健康志向が高いと感じました。


2月10日 インポーターとの個別商談会

台湾のインポーター2社と商談しました。今、求められている商材、持ち込んだサンプル品が売れる見込み、または台湾から日本へ販売したい商品などについて、ゆっくりお話しができました。海外事情に精通した台湾企業とビジネスアライアンスを組むことで、中国などへの販売拡大も期待できると感じました。

2月10日 第10回瀬戸内グローカルラボの開催

Part 1 台湾視察の報告
台湾で撮影した動画で簡単に現地の魅力や様子を伝えてから、朝日通商の代表 後藤から「台湾視察と商談会について」、常務の天満から「航空貨物の条件について」の報告をし、瀬戸内グローカルラボのオンライン参加者の皆様に視察状況を共有しました。
チャイナ エアラインの高松⇔台北線は、2023年1月19日(木)より3年ぶりに週4往復(水・木・土・日)で運航再開することになり、エアバス社製のA321neoという新機材も導入されました。天満からは、従来使用機材と新機材の比較・制約事項・メリット・乗り継ぎ表を説明し、高松から台北に商品を当日にお届けできるのみならず、台北経由で、最短で翌日9時に香港、翌日13時にシンガーポールにお届けできる情報を紹介しました。
今回桃園空港上屋視察をきっかけに、高松空港を見学する予定になっています。今後は新機材で貨物利用の促進に積極的に取り組んでいく予定になっています。

Part 2 「コロナ後の台湾市場」の講演
台湾の上友有限公司の社長 龔開宇 氏に「コロナ後の台湾市場」についてご講演をいただきました。新型コロナウイルスの影響の中で、積極的に新商品の開発を行い、IP(Intellectual Property 知的財産権)という手法で、差別化の難しい飲料や食品などのマーケティング事例をご紹介いただきました。ご講演は、アニメキャラックター・有名人・ブランドなどのコラボレーションにより、新商品開発を成功させるため手法と注意点を、同時通訳で行われました。
特に日本のアニメとのコラボ商品は、子どもがターゲットではなく、それを見て育った大人をターゲットにしたことで、日本に行きたくても行けない思いを購買につなげ大ヒットになったとのことでした。
確かに事前に視察したコンビニやデパートでは、クレヨンしんちゃんなど日本のアニメのパッケージが目に付くと思っていたのですが、ご講演を通じて、戦略的に台湾の消費者の購買欲求を刺激していたということを深く理解することができました。今後、海外へ商品を輸出する際に、ターゲットとする方々がどんなテレビを見て何に影響を受けていたのかということをリサーチする必要があるということを改めて実感しました。


Part 3 リアル参加者の声
台湾視察に同行した「株式会社スリーキューブ」の代表取締役社長 後藤 幸祐 氏、「くりや株式会社」の代表取締役 徳永 真悟 氏、「株式会社ファーストデコ」の代表取締役 扇野 睦巳 氏から、現地視察の感想を発表いただきました。それぞれの専門領域の視点から、台湾ビジネス展開の示唆や、日本人の発想を超えたブランド体験などが紹介されました。

Part 4 ウェブ参加の声
神田 様
「商談会の報告」は非常に分かりやすく聞けました。「リアル参加者の声」でタクシー×カラオケなど面白い取り組みをされていると感じ、台湾にはコロナ前から行きたいと思っていましたが、さらに行きたい欲が増しました。台湾で開催されていても普通に香川県で聞くことができ、距離を感じませんでした。

上原 様
「航空貨物の条件」は生鮮分野で非常に有利かと思います。低価格商材などがそこに載せられるかは、物量と価格次第なので、引き続き興味を持って情報を取っていきたい。
「コロナ後の台湾市場」で台湾企業の生の声が聴けて良かったです。我々も変化をしないと生き残っていけないので、是非しっかり考えたうえで、将来的に何かの形で質問ができればと良い。
台湾に限らず、今後東南アジア方面にも広げていただければと思います。現地の企業の話を聞けるのは良くて、実際に商流が生まれそうであれば行きたい。

大西 様
「商談会の報告」瀬戸内グローカルラボのメンバーと台湾に行き、どん欲に現場の生きた情報を吸収されている後藤社長様のお話を聞いて、分野を問わず現場で感じ、それ自分なりに解釈してイノベーションの糸口を見つけていく姿勢の大切さを学ばせていただきました。ありがとうございました。
「コロナ後の台湾市場」について、例えば実際に台湾の方に来てもらい、県産のものをいろいろ体感してもらって、何が台湾側のニーズと合致しそうか、というのを直接聞いてみる機会があれば、今後のヒントを得られるのではと感じました。
「リアル参加者の声」で行く方ごとに気づきの視点が異なり、それをまた共有することで新たな気づきにつながる循環になって、とても素晴らしいと思いました。


今回の台湾視察により、おかげ様で瀬戸内グローカルラボとして新たな一歩を踏み出しました。ご参加いただきました皆様、ご協力賜りました皆様には心からお礼申し上げます。

実際に現場に足を運び、目で見て、肌で感じて、海外の現実を自ら確かめ、海外のビジネスの慣習や文化の違いについての理解が腹落ちしました。
引き続き、地域活性化の促進とともに、国内国外を問わず活発な意見交換が行われる場作りと実績作りを行ってまいります。今後も皆様とのパートナシップで豊かな日常づくりをサポートし、よい循環づくりを行ってまいりますのでよろしくお願いいたします。



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