第9回瀬戸内グローカルラボ 地域活性化のための地産外商 / 海外販売のハードル
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2022年8月30日に「第9回瀬戸内グローカルラボ」をハイブリッド開催しました。
今回はドローン空撮で、オンラインの参加者にベンチマークツアーの様子をライブで届けるということに挑戦!
ベンチマーク先は、瀬戸内海にある女木島の「合同会社鬼の畠」(※読み:おにのはたけ)です。代表の中條祐太氏は過疎化していく島の活性を願い、農業を軸とした地産外商に挑んでいます。女木島の海水浴場の近くで海上コンテナをリノベーションし、きくらげ栽培とカフェを運営しています。
島の住民や移住を希望する若者たちの力を借りて、女木島産の作物を島の観光客、地域の飲食店などに提供しています。今後は、ネット販売・国際輸出で販路拡大などを図り、もっと多くの人に新鮮で安心安全な食材を届けていきたいと奮闘されています。
写真:赤い海上コンテナ2本がカフェに変身、白い海上コンテナ2本はきくらげの栽培に利用されています。ここで食べた「鬼バーガー」は厚さ3ミリを超える “きくらげのピクルス”が主役で牛肉のパテと畑で採れた玉ねぎのタルタルソースとの相性は抜群でした。
その後、中條氏と同じ世代の株式会社Bettimの代表取締役 藤田頼二氏のお二人で、これからの一次産業や地域に対する思いについてパネルディスカッションをしていただきました。
株式会社Bettimは本社が香川県仲多度郡まんのう町にあり、地元の農産物をもっと沢山の方々に知って食べてもらいたいという思いから東京に進出。収穫量の不安定さから、安定供給が出来ない事への不安を持っている農家さんでも販売し続けられる仕組みを構築しています。
20代の若いお二人の話を聞いた経験豊かな経営者の方からは、「これからの時代を担う若い方々のマーケティングや経営への価値観について知ることができ、大変刺激を受けました」と高評価で、これからの瀬戸内地域の可能性が大きく広がるディスカッションとなりました。
続いて、生活雑貨卸売企業「株式会社スリーキューブ」の代表取締役社長 後藤幸祐氏から、「海外販売のハードル」という演題でご講演いただきました。日本製品を世界市場へ販路拡大するために、実際に現地に出向いて市場調査を行い、ライフスタイルに合わせたパッケージで販売された成功事例と合わせて、なかなか聞けない失敗事例もご紹介いただきました。海外の現地状況・輸出経験を踏まえての講演は、海外進出したいお客様にとってとても参考になったと大変好評でした。
●参加者の声
山本 様
特に若い方のディスカッショントークや、海外で商品を販売する際の綿密なマーケット調査等、他業種の方々のお話が大変参考になりました。実際に自分たちの目でみて、肌で感じることの重要性は業種が違えども自身の業務への向き合い方に通じるものがあると感じました。
駒ヶ嶺 様
パネルディスカッションで、同世代の仕事に関する価値観等、刺激をもらいました。
講演では、具体的な成功例を聞くことができて役に立ちました。
中井 様
貿易に関する苦労話など、新しい販路を確保する際の参考になる話を聞けて良かったです。国内でダメなら海外で販売したいという安易な考えだけではダメだということや、タイトル通りハードルが高いということが分かりました。
今回の瀬戸内グローカルラボの懇親会は、地産地消のバーベキュー。
非日常な場所、自由自在な空間で開放感がありY世代・Z世代・性別・肩書・国籍も様々で、多様性を力にできた会となりました。仕事でありながらリトリート気分も味わえ、女木島の可能性を大いに感じたグローカルラボでした。次回もぜひお楽しみに!
第10回瀬戸内グローカルラボは2022年11月に開催予定。
ご興味のある方は、ぜひお問い合せください。
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【お問い合せ先】
株式会社朝日通商
経営企画室 荒井(あらい)・黄(こう)
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