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第11回瀬戸内グローカルラボ 台湾マーケットの魅力と販路獲得のコツ

前回の台湾視察では、桃園空港物流現場の見学や商談会を通じて、現地の生きた情報を取り入れました。さらに、グロラボ@台湾からつなぎ、「瀬戸内フェア 特別限定販売会」によって、国内外の消費者動向を把握することができました。

これを基に、国内外の販路開拓やモノづくりの違いに焦点を当て、2023年8月21日に「第11回瀬戸内グローカルラボ」を開催しました。

Part 1 「台湾マーケットの魅力と販路獲得のコツ」の講演

台湾在住の鈴木亜弥氏が台湾の基本情報や取引先の見つけ方、バイヤーの声、食品輸出の注意点などを講演しました。輸出プロセスに直面する課題に応じて、現地視察後に貿易コーディネーターの解説が追加され、今後の輸出に向け非常に勉強になりました。


Part 2 「瀬戸内フェア 特別限定販売会」の報告会

特別限定販売会のアンケート結果に基づき、朝日通商の荒井実加が国内外の消費動向を報告しました。日本の顧客は「味」「素材」「パッケージ、デザイン」を重視し、海外の顧客は「鮮度」「品質」「価値や機能」を重視することが分かりました。

「株式会社ファーストデコ」の代表取締役 扇野 睦巳 氏は、機能的価値や情緒的価値、社会的価値で商品を差別化する手法や、台湾と日本のIP(知的財産)ビジネスの違いについて講演しました。

また、香川県が2018年に株式会社ポケモンと締結した「うどん県×ヤドン」コラボ事業も紹介されました。ライセンスは無料で、「ヤドン」を使って観光誘客や県産品振興を促進し、1つの商品につき1つの企業のみが登録できるため、参入障壁が築きやすいです。


●出展社の声

➀くりや株式会社 代表取締役 德永真悟 氏
コラボ商品の販売実績を発表しました。(発売~2023年8月までに)
「ヤドンンおいで米」2kg 2020年4月発売 累計4,383袋
「ヤドンンおいで米」500g 2021年2月発売 累計4,290袋
「ヤドンの島光そうめん」の2020年7月発売 累計12,399袋

➁白井の実ファーム 代表/園主 白井悠貴 氏
【出展目的】お客様のニーズの把握
お客様に品質を評価してもらっていますが、香川県の製品としてのブランド認知度を高めたいと考えています。

➂株式会社レガン 営業部 部長 酒井政明 氏
【出展目的】自社ブランドの評価を知るため
大手の手袋をOEM生産していますが、自社ブランドに関するお客様の評価を把握するために出展しました。空港での販売会は時間や動線に左右されやすいですが、ブランド商品である必要はありません。販売員からの説明があれば、お客様が購入してくれることがあります。


<総括>
グロラボは、国際マーケティングを学びながら、商慣習や異文化の理解を促進しています。同時に、「人と人のつながり」を重視し、地域経済の活性化や新商品開発の支援を行い、参加者にノウハウを共有して市場機会を掴んでいます。


TELTEL
087-874-61158:30-17:00